DevFestX 2012 Summerイベントレポート

2012年7月8日にGoogleのDevFestX 2012 Summerイベントが開催されました。あまりイベントには行かないのですが、今回はいろいろな都合上イベントに参加することになりました。イベントはコミックマーケットに参加したくらいです。おまけに、どう見ても売れそうもないソフトやサークル誌をあつかってました。売れないものを扱っていただけで怪しいものを売っていたわけではありません。

それは、さておきDevFestX 2012 Summerですが、詳しくは以下のページに掲載されています。

https://sites.google.com/site/devfestxjapan2012/

簡単に言うと、Google I/Oに行った人からの報告を垂れ流すイベントです。ただし、会場は分散していて全国9カ所+海外1カ所となっています。これを全て同時接続し各会場から報告を受け、さらに質問までやりとりするというものです。 複数会場を同時に接続して映像&音声でやりとりするのは難しいのですが、GoogleのHangoutを利用することで簡単にできるようになりました。おまけに、Hangout on Airを使えば、そのままYou Tubeにもライブ配信できるという、おまけ付き。実際に配信された映像が以下にアップされています。

■DevFestX 2012 Summer

前半の映像 (YouTube)
後半の映像 (YouTube)

という事で、お気楽に参加してきました・・・とはならず、今回は主催側(イベントスタッフか)なので、お気楽に参加というわけには行きませんでした。(実際は他の人におまかせ状態でしたが...)

ちなみに信州会場は「塩尻インキュベーションプラザ」で行われました。

塩尻インキュベーションプラザ (SIP)

信州会場はGoogle I/O参加者がおらず、各会場からの映像&音声を流すだけ(パプリックビューイング)となっていました(当日、Google I/Oに参加された人がいた事が判明)。もちろん、質問などはOKなのですが、奥ゆかしい信州人よろしく30人以上いても誰も質問しないという静かな状態(最後のGeoでは無理矢理GDGメンバーが1人質問)。ちなみに、九州会場は踊ったりなんだか騒がしい状態になってました。熱い九州人に比べると、信州人は素晴らしくクール!

複数会場を同時接続するといってもSkypeでは大変ですが、HangoutではGoogle+から招待してもらうだけです。もちろんカメラとマイク、そしてGoogleアカウントが必要です。Hangoutに招待してもらったら、あとは時々マウスポインタを動かします。というのも音声入力やマウス、キーボードからの入力がないと自動的に切れてしまうためです。

とても簡単なHangoutですが実際にやってみるとトラブルが発生。イベント前に2回リハーサルをやっているのですが、最初から問題が発生しました。

塩尻インキュベーションプラザ側で用意してもらったマシンがWindows 7でした。もちろんブラウザはIE。最初に京都会場と接続した時は問題なかったのですが、他の会場と接続していくと、1つしか相手先の映像が表示されないという困った事態に。本番では会場側で表示する会場を切り替えるため、1カ所しか相手先が表示されないのは困ります(映像切り替えはHangout呼び出し側でコントロールできます)。MacBookのSafariでは問題なく表示されるので原因はIEにあると判断。さっさとIEは切り捨ててGoogle Chromeをインストール。Google Chromeでは問題なく各会場の映像が表示されました。やはりIEでは駄目な時代になっていたようで。

Hangoutは1つのGoogleアカウントで複数台接続できるのですが、同時接続するとハウリングしてしまうことがありました。という事で本番に使うマシンは1台に。もっとも、Hangout(かon Airの制限?)で最大10台までしか接続できないようです。

1回目の接続テストは一応無事に終わりました。帰宅した後に各会場にテロップを入れるという事になったようで、テロップを入れるプラグインを追加することになりました。今回使用したのはLower Thirdというものです。便利なんですが、Hangoutが切れるたびに入力し直さなければならず、ちょっと面倒な部分もありました。ということで、ようやく準備完了。

念のため前々日にも2回目の接続テストを行う事に。今度は緊急自体に備えて固定電話を使ったテストです。Hangout opn Airは東京が全て制御しているため、東京が落ちると全滅になります(通常のHangoutとは異なってます)。そこで、電話回線を使って音声だけでも流そうと安全策を考えたわけです。

早速、電話回線でテスト。ところが、緊急時に役立つと思われた電話が駄目。マイクが電話からの声を拾うことができませんでした。電話は緊急時には役に立たないということになり、本番でトラブルがない事を祈るというような状態でした。

それでも、塩尻インキュベーションプラザは別々のインターネット回線が2つ使える施設なので、まあ大丈夫だろうという事で本番当日を迎えました。当日は無線LANも使えるようにという事で前々日に、いきなりあんたならできるでしょ、ほい!と無線ルーターの機器だけ渡されたり何ともな状態に。20分ほどで無事に接続でき、あとは当日を待つのみとなりました。


※ちなみに塩尻インキュベーションプラザの360度パノラマ画像

※会場内の360度パノラマ画像


当日は午前11時に集合しイベント会場の準備です。すでに行った時にはだいたい準備が終わってました。という事で、準備も終わりいよいよ本番です。まず、開始1時間前に各会場と東京を接続してマイクテストを行います。この時点では音声も映像も、信州会場では問題なし。他の会場だと、音声絡みでうまくない部分もありました。特に最初の会場は音割れが激しく、あまり聞き取れない状態になってます。

マイクに近づいて話すと駄目みたいで、マイクからはなれると音声は良好な状態になりました。アメリカからの音声もクリアでSkypeよりも聞き取りやすい感じです。

音声トラブルは他にもあり、会場が複数あるため話している会場以外のマイクはオフ(ミュート)にしておく必要がありました。これは、実際にやってみるまでわかりませんでした。どうも、on AIR側でエコーがかかってしまうようです。信州会場のGeo&SNS部分の質問部分で音声が駄目なのは私のせいです。途中からオフにしたりしてましたが、マウスがなく素早い操作ができず結局、東京からコントロールされるハメに・・・。

ソフト的に切断するのは難しいのでハード的にマイクのスイッチをOFFにするようにしましたが、ソフト的にオフ、ハード的にもオフにしたら、今度はノイズが入ったような状態になってしまいました。ここらへんは、多少ノウハウが必要なようです。さらに言い訳しておくと(?)、普段使っているマシンがMacなのでWindowsノートの、ちょっとずれたタッチパッドのマウスボタン位置のおかげで、左クリックしたはずが、右クリックに。マイクのオンオフが遅かったのは、ボタンの押し間違えというのも何度かありました。東京のコントロールセンター側には、ちょっと迷惑をかけてしまいました。

また、突然Hangoutが切れてしまうという事態も2回発生しました。他にも九州会場だったかも切れてしまったりしていたようなので、同時大量接続の場合は何かあるのかもしれません。おまけにHangoutの最後は見事に配信を一手に行っていた東京が落ちてしまいました(Hang-up on Air...)。最後の最後で切れてしまったため、終了アナウンスがなくなってしまい流れ解散状態みたいになってしまいました。 東京がない方が地方同士で面白くやりとりできてよかったり。何にしてもDevFestX 2012 Summerイベントは無事に終了しました。

本番が終われば、後は懇親会です。信州会場では以下のような軽食やワイン、缶チューハイ、ジュース類が用意されました。懇親会は、それなりに話ができたのですが、8時に終了ということで一部の方だけに話をするような感じになってしまいました。午前中と午後の部で分かれていれば、また違ったかもしれません。でも、大変っぽいので今回のようなパターンでよいかなあ、と。

Google DevFestX 2012 Summerが無事に終了したので、今度は信州GDGを立ち上げ予定という流れになってます。それと、9月には初めて長野県でCSS Niteが開催されるそうです。おまけに塩尻市で(CSS NiteはSIPでなく、えんパーク)。ということで、どんどん田園都市の塩尻市にいらしてくださいませ。

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