0日目:勉強がてらゲームを移植してみる

久しくゲームを作っていなかったので勉強がてら簡単なゲームを作って・・・じゃなくて移植してみようと思いつきました。ゲームの移植といってもアーケードゲーム(ゲームセンターのゲーム)やプレステなどのゲームではありません。また、ソーシャル系のゲームやネットワーク対戦ゲームでもありません。技術が完全に不足しているので、なるべく簡単なゲームを移植したり改良してみようという具合です。体力のある10代〜20代の頃はゲームセンターのゲームなども移植したりしてましたが、さすがに40代になると体力と時間がないので、もう簡単なゲームの移植で勉強しようということです。

このページは豪華絢爛な2010年代のゲームの作り方とかではないので、そういう技術を知りたい方はどうぞ検索して他のサイトをご覧ください。また、対象は日曜しかプログラムを作らない、気分が向いた時だけ作る、という仕事で作るわけではない人が対象です。何となく作って何となく終わるという...

さて、今回移植するのは(株)サイバーミューズ社が2014年11月に出したTEN-10-というアクションゲームです。
ルールは簡単で画面にある数字をタッチして合計で10になるようにします。合計が10になった数値は消えます。全ての数値を消すとステージクリアになります。合計が10になればよいので「2+8」「7+3」はもちろん「1+2+7」「1+1+1+4+3」という組み合わせでもOKです。



このゲームはiPhone/iPad用とAndroid用、そしてWindows Phone用があります。どれでも、よいので一度ダウンロードしてプレイしてみてください。昨今のゲームになれた人であれば、多分数回プレイして終わりでしょう。ゲーム慣れしていない人にプレイさせると少し面白がって遊んではくれますが...。

面白くないゲームの事を特に「クソゲー」と呼ぶことがあります。クソゲーで有名なのはいくつかりますが、古いところではデスクリムゾンがあります。2014年に話題になったFlappy Birdもクソゲーでしょう。ただ、クソゲーはそれだけで有名になるのに対して、そうでない箸にも棒にもかからないゲームの場合は人知れず消えるのみになってしまいます。今回移植するTEN-10も、人知れずゲームの海に沈む運命が待っているかもしれません。(というか見事に沈んでしまった様子) Flappy Birdのように再発見されてヒットするという事もまずないでしょう。ゲーム性に乏しいからです。
この、よく言われる(言われた)「ゲーム性」ですが、ゲーム性というと分かりにくいので、言葉を置き換えると「常習性」「中毒性」といったところでしょうか。今回移植するTEN-10-は、この常習性に乏しいため、運良くダウンロードされても、早い段階で飽きて捨てられてしまう運命だったと思われます。プレイヤーより先に制作者が捨ててしまったというのもありますが・・・
そこで、捨てられたゲームを移植して、もっと面白いゲームにしてみようと思いつきました。ただ、基本的なルールは変更しないことにします。基本的なルールとは「数字をタッチして合計が10になるようにする」という部分です。また、ステージをクリアしたら妖怪ウォッチのキャラが表示されるとか、ディズニーのどっかの女王とその妹が表示されたりとか、そういう他の部分に依存することはしないことにします。それをやってしまうと、他力本願で本筋のゲームそのものが面白いかどうかが、ぼやけてしまうからです。(というより現実問題として、そんなものに払える金がない^_^;)

TEN-10-はiOS、Android、Windows Phoneがあるので、ここではブラウザ上で遊ぶということでHTML5+JavaScriptの組み合わせで移植することにします。移植の段取りですが、最初から同じものを目指すことはしません。画面が豪華でもつまらないものはつまらないし、画面がシンプルでも面白いものは面白いはずです。

と、ごたくを並べても結局失敗することもあります。ゲームは実際に作ってみないと分からない部分もあります。仕様書通りに作ってクソゲーになることもあります。
なお、最後になりましたがゲームの移植にあたっては(株)サイバーミューズ社の許諾を得ています。