違和感の少ないインターフェース

 この章ではサーバー側ではなくクライアント側(ブラウザ)での処理について説明します。
Ajaxを利用して作成されたサービスプログラムでは、従来と比べて普通に、違和感が少なく操作できる、と言われる事があります。逆に言えば、従来のものでは慣れていないインターフェースだったか、普通の感覚とは少し違うような操作体系がったということになります。
 Google Mapsでは地図をドラッグして(つかんで)動かすことができます。当たり前のような動作ですが、従来の地図を提供しているサイトのものは上下左右、四辺に矢印があり、そこをクリックすると次の地図データが表示されるようになっていました。普通のアプリケーションでできることが、ブラウザ上ではできず、そこで違和感やストレスなどがたまってしまうこともあるでしょう。
 Ajaxを使えば何でもできるわけではありません。また、Ajaxでなく従来のDHTML (Dynamicn HTML) でも、いろいろなインターフェースを提供できます。もっとも、いろいろなインターフェースを体験できるのはFlashを利用したページです。プルダウンメニューなどは当たり前のように出てきますが、これをDHTMLで行うとブラウザ間の違いなどでかなり面倒になってしまいます。このため、1回作れば多くの環境で同じようなインターフェース/サービスが提供できるFlashの方が間違いなく有利です。Flashではいろいろなことができるため、意味不明なインターフェース、操作方法になってしまっているものもあります。
 違和感の少ないインターフェースは従来の延長にあるもの、ごく普通の感覚で使えるものです。日常生活では当たり前でも、ブラウザ上では何かいまいちというようなこともあります。なるべく、よいものを目指してAjaxを利用したいところです。

 次項からは、AjaxというよりもDHTMLですが、いろいろなインターフェースを作成していくための土台となる部分について説明します。


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(2006.1.11)