イベントを定義する

■プログラム説明(ソースコード説明)
 イベントにはダイアログに設定できるものと配置された部品(ボタンやスライダ)に設定できるものがあります。ここではダイアログのonMoveイベントを設定します。
 まず、ダイアログを作成します。作成されたダイアログにadd()を使い座標を表示する固定テキストを追加します。ウィンドウが移動した時のイベントはonMoveなのでダイアログオブジェクトにonMoveイベントの処理内容を指定します。通常の関数を定義し関数名を指定するか、サンプルのように関数名を書かずに(匿名関数)処理内容を指定します。
 設定が終わったらshow()を使い作成されたダイアログを表示します。ダイアログが移動されると固定テキストの文字がダイアログの座標になります。ダイアログの座標値はboundsプロパティに左、上、右、下の順番で入っています。


■ソースコード
uDlg = new Window('dialog','サンプル',[200,100,580,245]);
uDlg.okBtn = uDlg.add("button",[130,80,225,80+25], "OK!", { name:"ok"});
uDlg.sText = uDlg.add("statictext",[130,10,250,10+45], "0");
uDlg.onMove = function ()
{
uDlg.sText.text = "XY=("+uDlg.bounds[0]+", "+uDlg.bounds[1]+")";
}
uDlg.show();


■使い方
1:ファイルメニューからスクリプトを実行します。
2:ダイアログが表示されます。
3:ダイアログを移動させるとダイアログの左上の座標が表示されます。


■ポイント
 ダイアログで指定することができるイベントには以下のものがあります。

onClose ダイアログが閉じられた
onMove ダイアログが移動した
onMoving ダイアログが移動中
onResize サイズが変更された
onResizing サイズが変更中
onShow 表示された

 ダイアログ内に表示される部品のイベントでは以下のものがあります。

onClick クリックされた (button, checkbox, iconbutton, radiobutton)
onChange 内容が変更された (dropdownlist, edittext, listbox, scrollbar, slider)
onChanging 内容が変更中 (edittext, scrollbar, slider)