アプリケーション/バージョンアップに伴う注意点


 JavaScriptはWebブラウザ(Internet ExplorerやSafari、Firefox、Opera、Google Chromeなど)でしか動作しないのではないかと思っている人も多いかもしれません。実際には、ブラウザ以外のアプリケーション制御用のスクリプト言語として普及してきています。Adobe製品に限らず他の製品やOSであるWindows 98/2000/XP/Vista/7/8も対応しています。MacOS XではDashboardやCore Imageの制御、Windows VISTA/7ではガジェットなどに使われています。Windows 8からはWindows用アプリケーションも作成することができます。また、iPhoneやiPad上で動作するアプリケーションの一部もHTML5+CSS3+JavaScriptの組み合わせで作成されているものもあります。

 JavaScriptは文法は同じなので、一度身に付けてしまえば、アプリケーション独自のオブジェクト部分を覚えるだけですみます。基本的な部分は同じですが、アプリケーションによって扱えるオブジェクトが異なります。このため、Premiere CS6で作成したスクリプトはPhotoshopやIllustrator、Dreamweaver、Flashではエラーになってしまい動作しません。また、アプリケーションのバージョンアップに伴って以前のスクリプトが動作しなくなってしまうことがあります。
Premiere CS6で作成したスクリプトは機能が少ないため1つ前のバージョンであるCS5でも、ほぼそのまま動作します。CS5からCS6になってもスクリプトに関しては機能が追加されていない状態で、これがよいとは言えません。Premiere CS6の場合、ちょっとした事をやろうとしても、ほとんど何もできないに等しいためです。ここらへんは、以後のバージョンアップに期待したいところですが、使う人がいなければ低機能な状態が続いてしまうでしょう。少なくともAfterEffects並みにシーケンスやアイテムを操作、処理できるようにして欲しいところです。


目次へ戻る