【MacOS X+Adobe製品用】画像だけを縦に並べただけの電子書籍データ(ePub形式)作成ツール

作成する前の準備

ここではPhotoshopやInDesignなどのAdobe製品を使った画像だけを縦に並べただけの電子書籍データ(ePub形式)作成ツールの使い方を説明します。画像ごとに目次ワケやページ訳はしません。また、画像データはJPEG形式でサイズ調整、容量調整などは行われているものとします。なお、動作するのはMacOS X用の以下のアプリケーションになります。
Windowsでもスクリプトは動作しますが、ePub形式に変換するソフトなどは別途用意する必要があります。

始めに「ひな形の電子書籍データとスクリプトをダウンロード」してください。ZIP圧縮されているのでダウンロードしたら解凍します。MacOS Xであればアイコンをダブルクリックすると自動的に解凍されます。

ひな形フォルダの複製を作る

解凍されたデータ内にimagebase_eBookという名前のフォルダがあります。このフォルダを選択します。




Finderのファイルメニューから複製を選択します。これで電子書籍データの複製が作成されます。



複製したら適当にフォルダの名前をつけます。ただし、日本語名やカッコなどの記号は使わないでください。これはAdobeのアプリケーションで日本語フォルダを扱う際に不具合があるためです。




スクリプトを実行する

ここではAdobe製品の中で最も多く使用されているPhotoshopで説明します。ここではCS4を使っていますが、基本的にどのバージョンでも似たような感じになっています。
Photoshopのファイルメニューから「スクリプト > 参照...」を選択します。




ダイアログが表示されるのでダウンロードしたcreate_image_eBook.jsxを選択し「読み込み」ボタンをクリックします。




するとスクリプトが実行され、以下のようなダイアログが表示されます。ここでは書籍の名前を入力します。




するとスクリプトが実行され、以下のようなダイアログが表示されます。ここでは作者の名前を入力します。




次にテキストデータ(原稿)を選択するダイアログが表示されるので選択し「開く」ボタンをクリックします。




次に電子書籍データのひな形のフォルダを選択するダイアログが表示されます。MacOS Xの場合、フォルダをダイアログにドラッグドロップすれば自動的にフォルダが選択されます。「選択」ボタンをクリックすると変換が開始されます。




変換が終了すると以下のようなダイアログが表示されます。これで、あとはzip圧縮すればできあがりです。




ZIP圧縮しePubデータを作成する

アプリケーションフォルダ内にあるユーティリティフォルダから「ターミナル.app」を探して起動します。起動したらcdと入力し、さらに半角空白を入れます。入力したら電子書籍のフォルダをターミナルのウィンドウにドラッグドロップします。cdの後に文字(パス)が表示されたらリターンキーを押します。




次にzip -0 ../book.epub mimetype;zip -XrD ../book.epub *と入力しリターンキーを押します。これでePub形式のデータが作成されます。データは電子書籍のフォルダと同じ階層にbook.epubという名前で作成されます。ファイル名は自由ですので、適当に変更してください。





Adobe Digital EditionsやiPadなどのePub形式に対応した電子書籍リーダーを使って確認を行います。無事に表示できれば完成です。




注意点

いくつか注意事項があります。ISBNや書籍のIDが固定されています。このため、電子書籍のひな形を複製したらOEBPSフォルダ内にあるcontent.opfの<dc:identifier>タグとtoc.ncxのmeta name="dtb:uid"内の値を適当に変更する必要があります。
JPEG画像データサイズが重かったり、横幅や縦幅のサイズが大きい場合、表示できない電子書籍リーダーがあるかもしれません。JPEG画像に記号や日本語が含まれていると正常に処理されません。
このスクリプトの改変は自由です。好きに使って構いません


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