アクションファイルを書き換える

今回は役立つかどうか全く不明なネタです。が、場合によっては何か役立つ事があるかもしれません。
Illustrator CS2でもJavaScriptは動作しますが、そもそもスクリプトなんか分からないしアクションで十分だという人が多いでしょう。
ところで、アクションを作成して保存してテキストエディタで開いた事があるでしょうか。実はアクションはバイナリデータではなく、ただのテキストファイルになっています。それも、簡単な書式になっており、自由に書き換えが可能です。例えば先頭の数行を見てみると以下のようになっています。

/version 2
/name [ 10
4369747948756e746572
]

/name [の後がアクションセットの名前の文字の総数(バイト単位)で次の行がアクション名の文字コード(ASC)になっています。ここを書き換えるとアクションセットの名前が変わります。アクションセットでなくアクション名は以下の部分になります。/action-番号の後の/name部分になります。

/action-1 {
/name [ 5
5361656261
]

アクションの項目の総数は/eventCountの後の数字になります。以後に続くのが実際のアクション項目になります。最初の項目は/event-1になっていて、/event-数値という書式になっています。アクションのパラメータが/parameter-1に続く部分です。アクションパレットでアクション項目を展開した時に表示される数値と1対1に対応しています。
数値を書き換える場合には/valueに続く値を書き換えます。ただし、整数か小数かによって書き方が違います。例えば16という整数の場合は、そのまま書きますが、小数値の場合には16.0と必ず小数点を書く必要があります。書かないと読み込めますがエラーでアクションが再生されません。
整数か小数かは/typeの項目をチェックします。

整数:/type (integer)
小数:/type (unit real)

アクションファイルはテキストファイルなので、形式さえ分かってしまえばプログラムでアクションを生成することが可能になります。つまり、JavaScriptではできない処理でも無理矢理アクションを生成させて処理させることもできなくはない、ということになります。
Illustrator CS2ではPhotoshopと違い、スクリプトから制御できる部分が多くない上に、他の製品と比べて機能が少なくバグも多いため、このような逃げ道も何かの役に立つかもしれません。