Safariで開いているページをFirefoxでも表示する (MacOS X Snow Leopard )

MacOS X Snow Leopard (10.6)には自動化を助けるためのアプリケーションAutomator(オートメーター)が付属しています。AutomatorはMacOS X Tiger (10.4)から付属しています。このAutomatorはSnow Leopardになって、さらに改良されました。起動すると新規にワークフローを作成する画面になりますが、ここに新たに「サービス」「プリントプラグイン」が追加されました。他にも従来とは違うワークフローが作成できるようになっています。
今回は新たに追加された「サービス」を使って「Safariで開いているページをFirefoxでも表示する」ワークフローを作成してみます。MacOS Xには最初のバージョンからアプリケーションメニューに「サービス」というメニューが存在します。これは選択されたテキストや画像、ファイルなどに対して一定の処理を行うものです。個人的にはMacOS Xの初期の頃に画面キャプチャーを行うサービスが項目として用意されており結構使っていました。
このMacOS Xのサービスメニューは、かなり使われていない機能ではないかと思います。ただ、使い方によっては便利なものになります。特にSnow LeopardになってからはAutomatorでサービスを作成できるようになったので、自分が便利に使いたい処理を登録しておくことができます。

ということで本題に入ります。Webサイトを作成しているとSafariやFirefox、Operaなど複数のブラウザで表示結果や動作を確認する作業があります。この時にURLをコピーしてそれぞれのブラウザのURL欄にペーストしてページを表示する、Faviconをチェックしたいブラウザにドラッグドロップするといった方法があります。これが、Automatorを使えば好きなキーボードショートカット一発で複数のブラウザで同時に同じページを表示することが可能です。
具体的な手順ですが、文章では分かりにくいので以下のページに手順を用意しました。

http://www.openspc2.org/projectX/Automator/0001/index.html

ここではFirefox 3.5でページを表示するようになっています。Firefox 3.0など違うバージョンの場合は起動するアプリケーション名を変更してください。アプリケーションはアプリケーションフォルダにあります。ファインダの設定によってはアプリケーションを示す拡張子appが表示されていない場合があります。そのような場合でも入力するコマンド内のアプリケーション名には拡張子appが必要になります。

サンプルでは

open $1 -a /Applications/Firefox3.5.app

としていますが、Opera10も同時に起動してページを表示させたい場合には以下のように2行にします。

open $1 -a /Applications/Firefox3.5.app
open $1 -a /Applications/Opera10.app

また、間違って作成し保存してしまったワークフローはユーザーフォルダのライブラリフォルダ内にあるServiesの中にありますので、削除すれば、すぐにメニューからなくなります。追加したい場合には、ユーザーフォルダのライブラリフォルダ内にあるServiesフォルダにAutomatorで作成したワークフローを入れるだけです。

このようにして作成したワークフローをキーボードショートカットに登録するにはアップルメニューから「システム環境設定」を選択します。キーボードのアイコンをクリックします。キーボードショートカットのタブを押せば、Automatorで作成したワークフローのファイル名が表示されるので、その右側をダブルクリックします。入力欄が表示されるのでショートカットにしたいキーを押します。
これでキーボードショートカット一発で作成したサービスメニューが実行できるようになります。