Photoshop CSでPDFの指定ページをまとめて開く

 Photoshop CSではPDFを開くことができ、何ページ目を開くか指定できます。ページの内容(プレビュー)も一応確認できるので便利です。が、一度に開く事ができるのは1ページだけです。4ページ開くだけでも、何度もファイルメニューから開く...を選択するかしないといけません。50ページ分まとめて開きたい場合はキーボードショートカットを使っても面倒ですし大変です。
 という事で、PDFの指定したページ範囲を一度に開くスクリプトが以下のものです。テキストエディタで入力して「openPDF.js」といった感じで拡張子をjsにして保存してください。あとは、ファイルメニューから「スクリプト」→「参照...」で保存したファイルを選択します。実行すると最初と最後のページ番号を聞いてくるので数値を入力してください。次に開きたいPDFをファイル選択ダイアログで選んでください。

function openPDF(startPage, endPage)
{
fileRef = File.openDialog("PDFを選択して下さい");
pdfOpt = new PDFOpenOptions();
pdfOpt.antiAlias = true; // アンチエイリアスあり
pdfOpt.constrainProportions = true; // 縦横比を固定
//pdfOpt.width = 320; // 横幅を指定する場合
//pdfOpt.height = 240; // 縦幅を指定する場合
pdfOpt.resolution = 72;
pdfOpt.mode = OpenDocumentMode.RGB;
for (i=startPage; i<=endPage; i++)
{
try{
pdfOpt.page = i;
open(fileRef,pdfOpt);
}
catch(e) { }
}
}
function setUnit(unt){ preferences.rulerUnits = unt; }
function getUnit(){ return preferences.rulerUnits; }

saveUnit = getUnit();
setUnit(Units.PIXELS); // 幅を指定する場合の単位
sPage = parseInt(prompt("最初のページ番号を入れて下さい",1));
ePage = parseInt(prompt("最後のページ番号を入れて下さい",10));
openPDF(sPage, ePage); // 指定範囲のページを開く
setUnit(saveUnit);

 場合によっては指定した幅で開きたい場合があります。そのような場合は

pdfOpt.constrainProportions = true; // 縦横比を固定
//pdfOpt.width = 320; // 横幅を指定する場合
//pdfOpt.height = 240; // 縦幅を指定する場合

 となっている3行を

pdfOpt.constrainProportions = false; // 縦横比を固定
pdfOpt.width = 320; // 横幅を指定する場合
pdfOpt.height = 240; // 縦幅を指定する場合

 としてください。320が横幅、240が縦幅になります。好きな数値を指定してください。このサンプルでは単位をピクセルにしていますが、cmで指定したい場合は下から6行目の

setUnit(Units.PIXELS); // 幅を指定する場合の単位

setUnit(Units.CM); // 幅を指定する場合の単位

 にしてください。mmならUnits.MMです。ポイントならUnits.POINTS、パーセントならUnits.PERCENTになります。
 サンプルではカラーモードをRGB指定していますが、CMYKにしたい場合は

pdfOpt.mode = OpenDocumentMode.RGB;

 の行を以下のようにしてください。

pdfOpt.mode = OpenDocumentMode.CMYK;

 これで、手作業でいちいちページを指定して開く必要がなくなって便利です、多分。




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