描けないのはアプリケーションが悪いかも

そもそも、コンピューターは人間の能力を向上させてくれるはずです。それなのに、ちっとも可愛い女の子のイラストが描けないのは使っているアプリケーションが悪い可能性もあります。Photoshopを使ってイラストを描いている人も多いのですが、やはりお絵かき専用ソフトの方がいいかもしれません。Photoshopでお絵かきというか凄いイラストが描ける、というのは1992年頃だったかPhotoshop 2.5あたりの時に寺沢武一 氏がPhotoshopで描いていて、その手法がMdNだったかに掲載されていたから、というのもあります。(当時はPhotoshopはレイヤー機能がなかったので、ブラシで厚塗りするという具合でした)
それは、さておき話を戻します。お絵かきソフトのほとんどはWindows (SAIとか)用。Painterとかもあったけど、大昔いじってなじめなかったので以後ほったらかし。
で、1995年頃だったかAdobe Illustratorで上手に可愛い女の子のイラストを描いたデータが、どこからか出まわってきました。コミケだったかもしれませんが。

「そうか、Adobe Illustratorなら描けるのか」

当時はDTP (Desktop Publishing) やっていたので、Adobe Illustratorは日常使ってるアプリケーションでした。ちなみに、今でも使っていて使用頻度はかなり高め。
Adobe Illustratorなら使い勝手は知ってるので、少し練習すれば可愛い女の子のイラストが描けるに違いありません。違いないはずだったんですが、何度やってもベジエ曲線で可愛い顔が描けませんでした。まあ、Adobe Illustratorが勝手に曲線を補間するので、それが駄目なのです。勝手に曲線を補間しないアプリケーションがあればいいなあ、と思っていたら1998年に出ました。Macromedia Flash。今はAdobe Flashとして販売されてます。
Flashは画期的でした。ベクトルベースなのに普通にペンで描いたような感じで、できあがった曲線も凄く綺麗。アニメーションもできるし、これはなかなかいいアプリケーション。これを使えば、きっと可愛い女の子が描けるに違いありません。ついでに、その頃いろいろ集まりがありまして、トゴルカンパニーのYou ChanがFlashでイラストを描いていた(と思った)のを見て、おおFlashいけるぞと。
さっそく、Flashで描いて見ました・・・と書きたいところですが、なぜか描けず終わりました。やはり、ベースがないので何も描けないという何ともな状態。以後Flashは、いつか絵を描いてやろうと思いバージョンアップしつづけ、10年以上使わないままHDDの肥やしになってる状態。

他にも2次元の女の子のモンタージュっぽいのも買ったりしたのですが、テイストが合わず・・・。
とりあえず、漫画描くならコミPo!でいいか、ということで発売されてすぐに購入しトライ。いや〜3Dって素晴らしい。自由にキャラを作成&配置できるし、ポーズもいろいろ。面白かったので、いくつか漫画作ったりしました。
なんですが、コミPo!が多く使われるようになると、同じキャラを見かけるという状態になってしまい、結局途中でやめました。そもそも、自分で描いたキャラじゃないし。
他にもPoserというアプリケーションがあって、これを使って下地にしてトレースするような感じで描けば上手な(リアルな)女性が描けるというのがMdNに載ってました。確か小池一夫 氏だったような気がするのですが。
ということでPoserを買って(なぜかほぼ全バージョン持ってる...)練習・・・。なんかボディバランスが違うなあ・・・萌えキャラできないし、海外製だから日本のテイストとは違うなあ・・・ということで、早々に挫折。

3Dは便利だけど、ノウハウもないし2000年あたりでバンザイしました。某氏にVirtua Fighter 5の霧だったか足下の湯気だったかのロジカルなのを聞いたけど、もうさっぱりわかりませんでした。
3Dだと可愛くならない、という思い込みもありました。が、これもアイドルマスターを見て可愛くできるんだ、とわかりました。アニメのプリキュアでもエンディングのダンスシーンがスマイルプリキュアあたりからレンダリングが格段によくなったりして、3Dでも十分いけるじゃん、という感じ。
でも、まあ3Dより2Dで描きたいので、とりあえず3Dはパス。

結局、いろいろアプリケーション買ったりしたけど全滅。描けない人がアプリケーション買っても、ただのHDDのゴミ。ということで20年経って、改心しました。基本的に可愛い女の子が描けないとアプリケーションを使おうがタブレットを使おうが、どうしようもないのだ、と。