選択されたバイナリファイルの先頭の1文字の値を表示する

説明

File APIで選択されたバイナリファイルの先頭の1文字の値を表示するにはnew FileReader()としてファイルを読み込むためのオブジェクトを生成します。このオブジェクトのreadAsBinaryString()メソッドを使ってファイル内容をバイナリデータとして読み込みます。readAsBinaryString()の最初のパラメータに読み込むファイルオブジェクトを指定します。
ファイルが読み込まれるとイベントが発生します。これはFileReaderオブジェクトのonloadにイベントハンドラを設定しておき、そのイベントハンドラ内で「イベントオブジェクト.target.result」として読み込んだ内容を取得します。このresultプロパティに1バイト=1文字としてバイナリデータが格納されています。これを数値データとして取り出すにはcharCodeAt()メソッドを使います。charCodeAt()のパラメータに読み出したいバイナリファイルの先頭からの位置を指定します。位置は最初が0となり以後1ずつ増加します。
ファイルが読み込まれない、エラーが発生した場合はFileReaderオブジェクトのonerrorに設定したイベントハンドラが呼び出されます。エラーコードは「イベントオブジェクト.target.error.code」として取得することができます。

サンプルプログラム

【HTML】
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>Sample</title>
<link rel="stylesheet" href="css/main.css" type="text/css" media="all">
<script type="text/javascript" src="js/sample.js"></script>
</head>
<body>
<h1>選択されたテキストファイルの内容を表示する</h1>
<form>
<input type="file" id="sFiles" multiple>
<input type="button" onclick="check()" value="ファイル内容を表示">
</form>
<div id="result"></div>
</body>
</html>

【スクリプト】
function check(){
var pos = 21; // 読み込みたい位置(最初が0になる)
var fileList = document.getElementById("sFiles").files;
var fileContents = "";
var reader = new FileReader();
reader.readAsBinaryString(fileList[0]);
reader.onload = function(evt){
var binCode = evt.target.result.charCodeAt(pos);
document.getElementById("result").innerHTML += fileList[0].name + " : "+binCode;
}
reader.onerror = function(evt){
alert("エラー発生:"+evt.target.error.code);
}
}
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